マジックカットのくせに切れにくいとかそういうことはそんなにない

チッ！
このマジックカット全然切れへんやんけ。
マジックカットってさあ、どこからでも切れますって言うわりに全然切れんくない？

んなことない。
おれは切れてるし。
自分が下手なだけ。

うそぉ？
いやいや、絶対切りにくいやろ？

それは怒りに身を任せすぎやわ。
エピソード3のアナキンみたいになっちゃってるから。

だってマジックカットやで？
マジックやで？
魔法やで？

だからなんやねん。

魔法言うぐらいやったら、誰でもスッと切れなあかんやろ。
そやろ！？
そうちゃうんかい！？
ああ！？

キレすぎやから。
エピソード3のアナキンちゃうねんから。

こいつが切れよらへんからに。
っんまに！
嫌いやわー。

からにって。
憎しみ強いねん。
エピソード3のアナキンかよ。

それさっきからなにのエピソード3のなにやねん。
ずっと言ってきてるけど。

知らんの？
スターウォーズやん。

知らんわ。
スターウォーズ見てへん。
ていうか、おまえも察せよ。
そのエピソード3のアナキンとかいうのに、おれはさっきから一個もリアクション取ってないねんから。
手応えあるんか知らんけど。
他もあるやろ。

スターウォーズ知らんとか、なんも知らんなー。
エピソード3のクローンに裏切られたジェダイぐらいなんも知らんなー。

だからそれなにのなんやねん。
知らんやつのエピソード3の知らんやつで例えてくんなや。

落ち着け。
怒りに呑み込まれるな。
そんなおまえを見て、こっちはさながらエピソード3のオビワンの心境やわ。

おまえエピソード3以外見てへんのかい。
他も見ろや。

結局エピソード3が一番面白いから。

知らんわ。
そんなんいいねん。
マジックカットが切りにくいって言ってんねん。

それはあれやわ。
自分に魔法の才能がないからやわ。

いやいや。
これにすでにどこからでも切れる魔法かけられてるんじゃないん？
おれは関係ないやろ。

魔法が発動するのにも魔力がいるから。
自分からは魔力の気配が一個も感じられへんから、そりゃあ開かへんわ。
才能ないねん。

クソやん。
なんやねんこれ。

っていうか、なんでそんな斜めに切ろうとすんねん。
もうちょい真横に切ろうとしろよ。

いや、口狭くして細くソース出したいからやん。
チューって線みたいに出したいから。
分かるやん。

どんだけ細く出したいねん。
普通に切ったらいけるやろ。

切りにくいわー。

ほんなら入り横でちょっと切れたら斜めに行ったらいいやん。
っていうかこんなんにアドバイスもクソもないやろ。

おっ。

行ったやん。
切れるねんって普通は。

やっと開いたわ。
なにがマジックやねん。

いや、だいぶマジックやと思うけどな、おれは。
便利やろ。

うわっ！
出えへんやん！

細くしようとギリギリ攻めすぎやねん。
開いてへんやん。

ダルいわー。
マジでダルい。

なんでそんな細くしようとすんの？

最悪やあ。
エピソード3のアナキンみたいになってもうてるやん。

スターウォーズにこんなソース細く出そうと攻めすぎてマジックカットに失敗するシーンないねん。
どんなシーンやねん。

エピソード3にはやろ？
2にはあるかもしれんやん。

絶対ないわ。
3しか見てないけど絶対ない。

やっぱ3しか見てへんやん。