友達の結婚式、スラムダンクの山王工業戦ぐらい感動した
この前は結婚式来てくれてありがとうな。
いやあ、こちらこそ。
なんかめちゃくちゃ感動してもうたわ。
あれホンマにビックリしたわ。
自分泣いてたやん。
いやホンマに。
自分でも泣くと思ってなかったわ。
そんな泣くキャラでもないのに泣いてたから、こっちまで感動したわ。
なんかさ、小学校のときから仲良かったやつが結婚するってことを改めて考えたら、めちゃくちゃ感動してきてさ。
人生って素晴らしいなって思ってん。
ありがとう、ホンマに。
もうな、スラダンの山王戦ぐらい感動した。
うおい!
おお、どないしてん。
漫画と一緒かいっ、おれの結婚式の感動は。
いや、これすごいことよ。
おれ、ホンマにスラダンの山王戦は感動してんから。
ホンマに好きで何回も読み直してんねんから。
なんかめっちゃ複雑というか、納得いかんというか。
そっちフィクションやん。
その・・・、おれの結婚式がフィクションと競り合ってる時点でなんかモヤモヤするというか。
でもノンフィクションでスラダンの山王戦と同じぐらい感動したの全然ないからな。
自分の結婚式すごいほうやで。
もうスラダン基準になってるやん。
そのおれの結婚式をノンフィクションって言うのもなんか嫌やし。
なんでよ。
ノンフィクションはノンフィクションやん。
いや、そうやねんけども。
とにかくすっげえ感動してんから。
オラ、すっげえ感動したぞ。
悟空みたいに言わんでいいねん。
でも、ちょっと待って。
ってことは、おれの結婚式より感動したフィクションというか作品もあるってこと?
ああ〜。
そう言われれば考えたことなかったけど、千と千尋の神隠し観たときよりは感動せんかったかもしれんわ。
あるやん!
えー、ちょっと待って。
しんどいわ。
急にしんどなってきた。
感動せんかったって言い方にしんどくなってきた。
まあ、だってあっちは世界観もあるやん。
衝撃というか、新しい価値観というか、芸術やん。
自分の結婚式は別に芸術ではないやん。
そうやけど。
芸術ではないって言われたらなんか嫌やわ。
じゃあ芸術か?
いや、芸術ではないけどさあ。
そもそも自分、おれの人生において自分の存在価値、めっちゃ大きいと思ってない?
いや、たしかにめっちゃ仲良いし、友達の中でも1番かもしれんわ。
でも、おれはおれの人生歩んでるから。
そりゃあ自分の結婚式以上に感動することはあるやろ、おれの人生。
ちょっと何なん?
そんな言わんでいいやん。
その、ビックリしたから。
すごい1番を求めてくるから。
ちゃうやん。
元はと言えば、そっちがスラダンぐらい感動したとか言うからやん。
だからそれはおれにとってはすごいことやから。
もうホンマすごい感動やから。
え、読んだことない?
いやあるけど。
感動せんかった?
したけども。
やろ?
おれ、ミッチーのあの
「もうオレにはリングしか見えねぇーーー」
ってとこ、めっちゃ感動したわ。
自分の結婚式の両親へのスピーチぐらい感動した。
だからおれの結婚式の感動をスラダンで例えてくんなや!
どういう神経してんねん。