夏休みがほしいだけ

夏休みがほしいだけ

ただの雑談でございます。

「山路を登りながら、こう考えた。」なんていう余裕などない

 

ちょ、ちょっと待って。

 

なに?

 

ちょっとしんどいわ。
もうしんどい。
1回座らせて。

 

早ない?

 

ちょっとしんどいわ。
すごい、思った以上にしんどいわ。
山ナメてた。

 

あんな山登ろって言ってたやん。
いざ登ったらすぐ休むやん。

 

あかんわ。
めっちゃしんどい。
普通にしんどい。
仕事でミスしたけど言うタイミング分からんくて、ずっと抱えたまんまのときぐらいしんどい。

 

それしんどさの種類ちゃうやろ。

 

もう仕事しんどい。

 

仕事ってそういうもんや。

 

普段仕事しんどいのに、休日も山登ってしんどいって意味わからんわ。
ずっとしんどいやん。

 

山登ろって言い出したん自分やん。
あったかくなってったし登りたいって言い出したん自分やん。

 

やめて。
今責めるのはやめて。
精神的にも身体的にもしんどいから。

 

まだ全然登ってないからな?

 

いやナメてたわ。
600mなんか富士山の6分の1ぐらいやんってナメてたわ。
まあまああるわ。
バタフライで12.5m泳ぐんなんか余裕やんって思ってたら、思いのほかしんどかったときと似てるわ。
小学生のころ思い出したわ。

 

体力ないなあ。

 

あとアレやめて。
急に走り出すんやめて。
普通に無理やから。
もうこっちついて行くつもりないから、走られても。

 

だって遅いねんもん。

 

で、途中のベンチで休んで、おれが追いついたらまたすぐ走り出すんやめて。
ホンマに。
ウサギとカメでウサギ寝てなかったらこんな感じやねんな。
絶対カメ勝てへんわ。
あんなんなんの教訓にもならん話やわ。

 

いやだからな、これを機に体力付けようって。
そんなんじゃ衰える一方やで。

 

いやホンマな。

 

だから休憩我慢して登ろう。
頂上目指そう。

 

テッペン獲るか!?

 

よっしゃ行こか!

 

ちょっと待って!
走るんやめて!
それは無理やって。

 

テッペン獲るんちゃうん?

 

急には無理やん。
徐々に目指して行くもんやん。

 

いやもうだいぶ遅れてんねん。
普通に登っとったら今ごろ頂上着いてるねん。

 

あと10秒だけ休ませて。
あと10秒だけ。

 

はい、1、2、3、

 

ちょっと勝手に始めんといて!
おれが合図してから10秒やん。

 

6、7、

 

ちょっと待って!

 

9、10。
よっしゃ行こ。

 

スパルタやわ。
ついていけへんわ。
心通じ合ってないもん。
置き去りやもん、身も心も。

 

しゃあない、置き去るわ。

 

ちょいちょいちょい、置き去らんといてよ。
てかなんやねん置き去るって。
置き去りにするやろ。

 

ツッコむ暇あったら登ろ。
口動かす暇あったら足動かそ。

 

おれ今日もっと楽しなると思っとったのに部活みたいやん。
こんなん嫌やわ。

 

文句言う前に足動かそ。

 

あーめっちゃ嫌やわ。
ヤだわ。

 

自分よりおじいちゃんおばあちゃんの方が体力あるで。
情けないわ。

 

いやホンマな。
思うわ自分でも。
おじいちゃんおばあちゃんに抜かされまくってるもん。
持久走で陸上部の女子にギャンギャンに抜かされてたの思い出すわ。

 

今やもう相手お年寄りやからな。
それ以上にヤバイからな。

 

でもおれが女子を追い抜くときは鼻呼吸に切り替えてたわ。
余裕感出すために必死やったわ。
そのあとまあ呼吸の乱れることよ。

 

それはおれもやった。
男子大概やるやろ。
モテたいし。
だから今回もモテるためにがんばろ。

 

おばあちゃんしかおらんねん周り。
山ガール連れてきて。

 

山ガールはもう絶滅しました。

 

嘘やん。

 

 

あとがき

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