夏休みがほしいだけ

夏休みがほしいだけ

ただの雑談でございます。

ボディブローの痛みはボディブローされし者にしか分からない

 

で、前からスカイフィッシュぐらいのスピードで虫みたいなんが飛んできてぇ。
それにビビったタクちんが避けようとして急にしゃがんでさあ。
そしたら、タクちんのリュックがよしぴーの股間に当たってん。

 

そんなんなる?
しゃがんだだけで?

 

それがちょうど当たってん。
で、そのあとよしぴーがずっとお腹痛くなっててさ。
ボディブローみたいにジワジワ効いてるって言ってたわ。

 

それはウソやわ。

 

いやいや、ホンマに股間には当たってんって。
おれも一緒におって見てたし。

 

そこじゃなくて。

 

え?

 

そのボディブローのとこ。

 

ボディブロー?

 

よしぴーは多分ボディブロー喰らったことないわ。
なぜならおれはホンマにボディブローを喰らったことがあって、普通に即効くから、ボディブローは。
即効性の痛みやから。
だからよしぴーのボディブローのようにジワジワ効いたとかいう発言はウソやと断言できる。

 

へぇー、そうなんや。

 

せやねん

 

え、なんでボディブロー喰らうはめになったん?
普通に生きててボディブロー喰らうことある?

 

あってん、それが。

 

そんなことある?

 

そんなことあってん。

 

詳しく聞かせてもらっても?

 

いいで。
あれはそう、おれが中学生の時の話・・・。

 

・・・。

 

おれとよしぴーは中学一緒やったやん?

 

ああ、そうやったな。

 

でな、よしぴーは今でこそコンタクトやけど昔はメガネかけててん。

 

あ、そうなんや。
なんか意外やな。

 

やろ?
で、中学のときからおれとよしぴーは仲良くて一緒のグループにおってんけど、ある日事件が起こってん。

 

ゴクリ・・・。

 

ゴクリって口で言うやん。

 

なんかめっちゃ勿体ぶるから、緊張感出したほうがいいんかなあと思って。

 

演出に感謝やわ。

 

続けて。

 

技術の授業の時間にな、おれとよしぴーとあと女子2人が同じ机でラジオを作っててん。

 

懐かしいなぁ。
あったな、そんなん。

 

で、結構その4人で会話も弾みつつ楽しい雰囲気でやってたわけよ。
そしたら、おれはなんかテンションが上がってきて。
女子おるし、雰囲気いいし。

 

まあな。
それは上がるな。
気分上々やな。

 

やろ?
で、なんか変なエンジンかかってきて、女子の前でよしぴーがメガネかけてるのをいじったわけよ。
よしぴーがはんだ付けるのミスったら
「あれ、そのメガネ度合ってる?」
みたいなね。

 

まさか・・・。

 

で、最終的にイジリが極限まで行って
「メーガーネっ、メーガーネっ。」
ってメガネコールをしたわけよ。

 

ゴクリ・・・。

 

そしたらもう、女子の前でイジられた思春期真っ只中のよしぴーがブチ切れて。
それでもうボディブローよ。

 

よしぴーやった!
よしぴーやった!
まさかとは思っとったけど、ボディブローしたのよしぴーやった!

 

そうよ。
もうエグかったわ。
完全に入って息できんようになったもん。

 

うわあ・・・。

 

もう、その、プロみたいに半身になって殴ってきてたからな、よしぴー。
いま思い出したらちょっと面白いけど。

 

よしぴー怒り溜めて一気に吐き出すタイプやったんや。

 

そうやねん。
ボディブロー喰らうまでよしぴーがイラついてることに全く気づかんかったわ。

 

うわあ・・・。

 

ほんで女子もドン引きよ。
そのあとはもうすごい雰囲気で。
あんなに楽しかったのに・・・。
あんなに・・・。

 

まあ、そりゃあそうなるわな。
まあ確かに実際のボディブローは即効で痛いやろうな。

 

そうよ。
鍛えてるプロやからこそ何発も耐えられんねん。
もうな、実際はな、大きめのブルドッグに突進されたぐらい痛いから。

 

いや、自分も絶対に体験したことないので例えてるやん。
分からん感覚をより分からん感覚で例えてくるなよ。

 

ほんなら、おのれのスカイフィッシュが一番訳分からへんけどな!
ホンマにおるんかも分からんやつやからな!

 

おまえも急にキレるタイプかい。

 

まあとりあえずアイツはボディブローする側の気持ちしか分からんやつってことよ。

 

今回はよしぴーの裏側に迫った回やったわ。
こえー。