夏休みがほしいだけ

夏休みがほしいだけ

ただの雑談でございます。

孔子に図星を突かれた愛想のいいやつ

 

おれあの先輩苦手やわ。
なんか会話のキャッチボールにならへんねん。

 

ああ、あの人な。

 

なんか向こうが話題出してきたからこっちが乗ったのに、こっちの返事に対しては全然リアクションしてくれんやん。
急にスーンってされるやん。
あれ、おれなんか試されてんの?

 

確かにそういうとこあるな、あの先輩は。

 

やろ?
キツいわ~。
しかもそんな感じやのに割と話しかけてくるやん。
どういうつもりやねん。

 

でもおれは自分で思うけど、あの先輩と結構うまいことやっていってると思うわ。
自負ある、自負が。

 

そう言われれば自分と先輩で会話が盛り上がってるときあるな。
なんなんあれ?
奇跡でも起こしてんの。 

 

奇跡言うほどの難易度ではないわ。
やっぱな、ある程度の会話のツボがあんねん、あの先輩には。
それをおれが心得てるわけよ。
ツボ、ズボシッってわけよ。

 

そんなツボあんの?
すごいわ自分。
どんなツボなん?

 

先輩とうまく話せるようになるツボほしい? 

 

怪しそうなツボやけどほしいです。

 

あんな、あの人はな、会話がしたいわけじゃないねん。
一方的に話したいだけやねん、多分暇やから。

 

ほう。

 

だからな、会話を別に発展させようとせんで言いねん。
「それ〇〇ですか?」なんていう質問なんかせんでいいねん。

 

えー、しちゃってるぅ。
わたしそれしちゃってるぅ。

 

そんなんせんとな、ただただ「ヤバいっすね」、「大変ですね」、「すごいっすね」。
この三種の神器を使い回してれば、向こうが勝手にしゃべりよんねん。

 

えー、それヤバいっすね。

 

あ、おれじゃなくてな。
その先輩相手にな。

 

ああ、うん。
そうやな。
でもそれ全然会話として面白くないやん。

 

そうやで。
でも目的が会話を楽しむじゃないから。
目的は先輩に機嫌良くなってもらうやから。

 

めっちゃ滅私奉公するやん。

 

そうよ。
滅せ滅せ、私情なんて。
自我を捨てるんや。

 

すごいわ自分。
たくましいわ。
したたかやわ。

 

人には人のツボがあんねん。

 

乳酸菌みたいに言うやん。

 

おれ自分でも思うけどそういう感じのん得意やねん。
相手が好きな感じの会話というか、対応というか。
分かんねん、おれには。
マジおれ豊臣秀吉やねん。
草履温めんねん。

 

ほんまそうやな。
まじでそれは豊臣の秀吉やわ。
サルやわ。

 

もうな、気づいたら自然と相手に合わせてもうてんねん。
気づいたら懐に草履入れちゃってんねん。

 

すごいわ、それは。
もう今日からサルってあだ名で呼ぶわ。

 

それはやめて。
普通に嫌やから。
そういうとこやねん。
そういうとこが自分分かってへんねん。

 

ああ、ごめん。
思わぬマジダメ出し食らったわ。
でもあれやで。
昔から(こう)(げん)(れい)(しょく)(すく)なし(じん)っていうで。

 

なにそれ?

 

愛想を振りまくやつは仁が足りてない、つまり人を思いやる気持ちがなくて軽薄なやつが多いって意味よ。
まあ、うわべだけのやつって感じやな。

 

ハァ?
え、めっちゃ辛辣やん。
それ誰が言ってんねん。

 

孔子よ、孔子

 

ハァ?
孔子ハァ?
何様やねん。
孔子キッショ。

 

これ図星やな。
思いのほか動揺しとるわ。
ズボシッて刺さっちゃってる。

 

直接関りがなくても噂だけで人のことを嫌いになれるタイプの人間

 

今度自分の家に遊びに行っていい?

 

え、おれん家?
おれ一人暮らししてないけど実家ってこと?

 

イェア。

 

何なん急に。
あんまり大学生の友達が実家に遊びに来る展開ないやろ。

 

いいやん。

 

でもあれやわ、おれのオカンが嫌がるから無理やわ。
オカン
「浜口くんっておるやろ? 私あの子好かんわあ」
って言ってたから無理やわ。

 

え、なんで?
おれ何もしてへんやん。
会ったことすらないやん。

 

そりゃあ、おれがあることないこと吹聴しとるからな。

 

なんでそんなことすんのよ。
そんでおまえのオカン、噂だけで人のこと嫌いになれるタイプ?

 

それはそうやわ。
おれのオカンは割と噂だけで人のこと嫌いになるタイプ。
直接関わりなくとも。

 

うわ~。
おれの嫌いなタイプの人間やわ。
おまえのオカン最低の人間やわ。
最低人間。

 

おまえもおまえで他人のオカンのこと、ようそこまで言えるわ。

 

反吐が出そうやわ。

 

言葉キツすぎるって。

 

そんで冷静なったらおまえも最低人間やからな。
オカンが噂だけで人のことを嫌いになれると知っておきながら、おれに関するあることないこと吹聴してんねやろ?
意味分からんから。
反吐が出るわ。

 

反吐が出るにハマってるやん。
謎の手応え感じてるやん。
でもあれやで。あること9割ないこと1割の割合で話してるからな。
その結果、おれのオカンはおまえのこと嫌ってんねん。

 

9割ってほぼそのまんまのおれやん。

 

そうやで。
まあまあ鮮度高めの浜口を与えた結果、オカンが無理って吐き出してんねん。
反吐はいちゃってんねん。

 

え、なんで?
おれそんなあかんとこある?
例えばなに言ってんの?

 

例えばぁ、一緒にご飯食べに行って、自分結構店の中で店の悪口とか言うやん?
そんなん言うから、おれも一緒の思想持ってるとか店員さんに勘違いされたら嫌やなってこととか。

 

いや割と具体的なこと言うやん。

 

自分そういうとこあるやん?
オカンがそれ聞いて
「おるなあ、そういう人。私そういう人苦手やわあ。好きちゃうわあ」
って言ってたわ。

 

なんでそんな話オカンにすんねん。
すんなよ。

 

いや、ご飯食べてるときとかそんな話なんねんって。
一家団欒のときによ。

 

なんやねん。
めっちゃ嫌やわ。

 

でも自分が店の悪口言ってるとき、おれも嫌な気分なってんねん。
で、その話を聞いたおれのオカンも嫌な気分なってんねん。
こっちサイドは2人も嫌な気分になってんねん。

 

それはおまえがオカンに言うからやん。
言わんでいいやん。
あと1割のないことは何?
その1割のウソ混ぜる必要ある?
何言ってんの?

 

一緒に歩いてたら道路に唾吐くとか。

 

そんなんせんやん!
なんでそんなウソ混ぜんねん。
何が目的やねん。

 

それはなんかな、ふとした拍子に言うてもうてん。
こう、気持ちが乗ってもうて。
堪忍、堪忍。

 

やめろ堪忍。
腹立つ。
今時そんな言葉使わんやろ。

 

でもおれは自分のこと嫌いちゃうからな?
オカンが嫌いなだけでおれは嫌いちゃうからな?

 

なんでオカンに嫌われてんねん。
ホンマに意味分からんわ。

 

ほんで、なんでおれの家に来たかったん?

 

いやさあ、どうもっちゃんから自分の妹めっちゃ可愛いって聞いたからさ。
一回見に行ったろって思って。
百聞は一見に如かずやん。

 

あ~ごめん。妹も自分のこと嫌いやわ。
オカンに自分の話したとき妹もそこにおってんけど
「ありえん」
って一言で切り捨ててたわ。

 

なんでそんなことなってんねん・・・。
おまえん家でのおれの評価めちゃくちゃやん・・・。

 

 

あとがき

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寝坊で遅刻した日は意外と怒られんけど、それなりの罪悪感にはさいなまれる

 

この前寝坊してもうたわ。

 

あちゃ~、やってもうたな。

 

やっちゃったわ。
もうアカンわ。

 

目覚ましかけてなかったん?

 

いやセットしててんけどさ、全然気づかんかったわ。
無やった。

 

無って。
え、起きたとき焦った?

 

それがさ、めっちゃ寝起き良かってん。
なんかさ、起きたときに不自然に身体軽かってん。
『うわ~、今日なんか寝起きめっちゃスッキリしてんな~。調子ええわ~』
って思ったもんな。
まあ、ただ単に寝坊したからめちゃくちゃ寝れてただけやねんけどな。

 

なるほどな。
道理で身体軽いなと。

 

そうそう。
で、スマホ見たら始業時間過ぎとってさ。
一回時間完全に止まったもんな。
焦るとかじゃなくて状況が理解できんかったわ。

 

やばいな。
自分がそんな状況になったらって考えたらゾッとするわ。

 

時計見てそりゃグッスリ寝れた感あるわって思ったわ。
でもそっから頭急速回転して
『今日会議とかあったっけ?やばいやばいやばい』
ってなったわ。

 

それ大丈夫やったん?

 

その日は運良くなんも入ってなかってさ、『耐えた~』って思ったもん。

 

運ええなあ~。

 

そっから出社して上司に謝ってんけどさ、意外とすんなり許してくれたわ。
全然怒られんかった。

 

なんか拍子抜けやな。
怒られろよ。
自分になんの恨みの無いけど、なんか釈然とせんわ。

 

なんやねん、怒られろよって。
ただな、そっから一日中ずっとちょっと気まずいねん。
寝坊したという負い目があるからさ。

 

まあな。
それはしょうがないわ。

 

資料とか作って上司に確認してもらうときもさ
『おまえは家でゆっくり寝てたのに、おれの時間は奪うかい』
とか思われるんちゃうって思ったら、もう怖くて怖くて。
ビクビクしながら提出したわ。

 

それは考えすぎやろ。
そこまでみんな思わへんやろ。

 

それは分からんやん。
それにさ、寝坊でいくらグッスリ寝れたとはいえ、3時ぐらいになったらめっちゃ眠いねん。
そんでめっちゃあくび出そうになんねんけど、もしあくびでもしてもうたら
『何あくびしとんねん。おまえ家で仕事サボってグッスリ寝てたやろ。何様やねん』
とか思われてまうやん?
それがもう怖くて怖くて。
ビクビクしながらあくびしたわ。

 

したんかい。
ビクビクしながらもあくびはしたんかい。

 

それはもう我慢できんくてしてもうた。

 

自分全体的に考えすぎやで。
そんなならんでもいいからな。

 

いやもう辛いわ。
寝坊してからというもの、アラーム鳴る前に目覚めたらドキッてするし。
『えっ、もしかして寝過ごした?』って。

 

辛そう・・・。
かわいそう・・・。

 

辛いよ・・・。
まあでもまたいつかしてまうわ。
うん!きっとそんな気がする!

 

なんでちょっと前向きな感じやねん。
離れ離れになった友達が向こうに行っても元気にしてる感あんねん。
寝坊やからな?

 

 

あとがき

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好きな作品を教えるのは自分の性格を把握されそうで憚られる

 

オッス。

 

おお、おはよう。

 

おはよう。
なに聴いとったん?

 

え?

 

いやイヤホンしてたやん。
誰の曲聴いてたん?

 

それはなんか言いたないわ。

 

え?
なんで?
教えてよ。

 

なんかさあ、自分の好きな曲とか小説とか漫画教えるんって嫌じゃない?
ホンマに好きなやつ教えるんは。

 

別に嫌じゃないやろ。
なんでそんなことなんのよ。

 

なんかそれ教えたら、おれの為人(ひととなり)とか性格を完全に理解されそうで怖いねん。

 

いいやん別に。
おんなじやつ好きやったら盛り上がるやん。

 

いや、盛り上がることよりも
『へえ~、こんなん聴くんや』
って思われる方が嫌やねん。

 

なんでやねん。
そんな知られたくないとか逆に普段どんなん聴いてんねん。
そんなヤバいやつ聴いてんのか?

 

別にヤバいやつは聴いてへんけど、なんかな。
だから好きなやつ教えるとき、あえて5番目ぐらいのやつ言うもん。
1番は絶対に言わへん。

 

せめて2番目でいいやん。
なんで5番手出してくんねん。
どんだけ慎重やねん。
はぐれ刑事慎重派やな。

 

ちょっとそれなにか分からんけど。

 

・・・。

 

とりあえず言いたくないねん。
なんならおれがそういう風に人を判断する派やし。
『ああ~、そういうタイプのアーティスト好きな感じね。はいはいはい。分かりました分かりました、あなたの性格は』
って。
はぐれ刑事そういう風に人を判断する派やねん。

 

マジかよ。
おまえそんな考え持ってたんかよ。
おまえ、はぐれ刑事そういう風に人を判断する派やったんかよ。

 

そうやねん。
これはもうしょうがないねん。

 

え~、じゃあ5番目でいいから好きなアーティスト教えてよ。

 

それもな~、ホンマはな~、いややねんな~。

 

なんでやねん。
そんぐらい教えろよ。

 

だってさあ、おれ、自分が結構マイナーなアーティストを聴いてるという自負があるわけよ。
だから言ってもどうせ知らんやろなあって思うわけよ。

 

その考え方はアカンで。
自分から壁作ってもうてるわ。
それは傲慢やわ。

 

いや確かにそうやねんけどな。
でもいざ言って向こうが知らんってなったとき気まずいというか、なんか冷めんねんな。

 

そこはさ、知ってるかもしれんに賭けようよ。
ネガティブな方を考えるよりもポジティブな結果を期待しようよ。

 

・・・そうやな。
自分の言う通りかもしれんわ。

 

やろ?
じゃあ好きなアーティスト教えてよ。

 

5番目でもいい?

 

最初はゆっくりでいいやん。
徐々にホンマに好きなんを言えるようになっていったらいいから。

 

ありがとう。
優しいわ。
じゃあ言うわ。

 

うん。

 

ヤンヤン着け坊ってバンドやねんけど。

 

知らんわ~。

 

もうこのオチ読めてた。
腹立つわ~。
茶番や、茶番。
もう二度と言わへん。

 

塞ぎこんじゃった。

 

 

あとがき

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小学生って今頃夏休みやねんな、自分は仕事やけど

今週のお題「夏休み」

 

おれ気づいてもうてんけどさ。

 

どないしてん。

 

今頃、小学生に中学生、果ては高校生まで夏休みやねんな。

 

ああ~。
そう言われればそうか。
もう7月も20日回ってるしな。

 

もうさ、この事実に気づいてからさ、働く意欲が一気になくなったよな。
ただでさえないのに、拍車がかかったよな。

 

なんで世間の学生の夏休みとおまえの就業意欲に相関があんねん。
関係ないやろ。

 

いやいや。
だってさ、おれが嫌々働いてる間に世間の学生たちは夏休みという楽しい時間を過ごしてんねやろ?
自分がおもんない時間を過ごしてる最中に、楽しい時間を過ごしてる人がおるということがおれを苦しめるわけよ。

 

いやだから関係ないやん。

 

おれにはめっちゃ関係あるねんって。
だっておれ、逆にみんなが働いてる間に有給で休んでるとき、普通の休日よりも休んでる感じするもん。
『うわあああ、おれ今休んでるううう!』
って思うもん。

 

なんやねんそれ。

 

みんなが休みのときに自分も休みなんは普通やん。
でもみんなが働いてるときに自分だけが休みなんは特別やん。
このスペシャル感よ。

 

分からんでもないけど
『うわあああ、おれ今休んでるううう!』
とまではならんわ。
どんだけテンション上がってんねん。

 

でもさあ、おれらが盆休みまではあと1ヶ月もあるやん。
もう耐えられへんわ。
しかもいざその盆休みが来たら一瞬で終わってまうやん。

 

まあな。

 

たまに思うねん。
もうさ、この先一生夏休みが訪れることはないんやなって。
もうそう思うとさ、地獄やなと。

 

まあしゃあないわ、それは。
おれらの人生における夏休みがあった、言わば人生の夏休み期間はもう終わってん。

 

上手いこと言った感出してるけど全然やで?

 

うそ?
手ごたえアリっ!やってんけど。

 

全然。
でもホンマに夏休みがない夏なんか暑くてしんどいだけやわ。
全然楽しくないわ。
夏休みがない夏なんかもう、カード付いてないプロ野球チップスみたいなもんやわ。

 

夏休みはただのポテチってこと?

 

ちゃうよ。
そんなわけないやん。
プロ野球チップスの主役はあくまでカードやん。
なんならプロ野球チップスのポテチってあんまり美味しくないやん。
だから夏休みのない夏なんか楽しみのないもんってことよ。
言わな分からん?

 

ぶっちゃけ分かってたけど、あんまりいい例えやと思わんかったわ。
もっと他あるやろ。

 

夏休みがない夏なんか、お金の落ちてない流れるプールやわ。

 

小学生のとき必死に潜って探したわ。
一回も見つけたことないけど。
でも流れるプールはお金落ちてなくてもめっちゃ楽しいから。

 

あれなんでなんやろうな。
流れてるだけやのにめっちゃ楽しいよな。

 

なあ。
あと小学生低学年のまだ浅いプールに入ってたころの授業で、みんなでプールをぐるぐる回りながらおっきい渦作る洗濯機って遊びもめっちゃ好きやったわ。
あれこそ流れるプールの原型やわ。

 

あったなあ!
あれ確かに楽しかったわ。
もう今日のプールの授業これだけやっときたいってぐらい楽しかったわ。
ずっと回っときたかった。

 

なんで回ってるだけやのにあんな楽しかったんやろうな。
てか話逸れたけど例えに失敗してんねん。

 

えー。
じゃあ、夏休みがない夏なんか、盆に帰ってもなんも買ってくれへんおじいちゃんおばあちゃんみたいなもんやわ。

 

やめて。
幼いとはいえ、割と打算的やった少年時代の一面思い出すから。

 

でも期待してたやろ?
ばあちゃん家行くたびになんか買ってもらえるんちゃう?って。
盆なんか特に特殊イベント感あるし。

 

してたけど。
そんで買ってもらえんかったとき
『え?今日買ってもらえん感じなん?なんか買ってもらえると思ってたから来た部分80%ぐらいあんねんけど』
って感じやったけど。

 

自分80%は高いな~。
おじいちゃんおばあちゃんが可哀想やわ。
おれはせいぜい20%ぐらいやったけどな~。

 

嘘つけ!
おまえ100%中の100%思ってたやろ。

 

バッキバキの戸愚呂弟やん。

 

 

あとがき

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欲しい本が多分置いてないけどなんかずっと探してしまう

 

ちょっと本屋寄っていい? 

 

ああ、いいで。

 

欲しい本があんねん。

 

行こ行こ。

 

ちょい探すわ。

 

おお。

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・あった?

 

う~ん、この棚にあるはずやねんけどなあ。
ネットの在庫検索で調べたらFの7番の棚って書いてあったから。

 

Fの7はここやな。

 

やろ?
さっきから見てんねんけど見つからんねんなあ。

 

なんてタイトル?

 

これよ。

 

ほうほう。
おれも探すわ。
どれどれ・・・。

 

・・・。

 

・・・ないなあ。

 

見つからん?

 

もう店員さんに聞いたら?

 

それはなんかちゃうねんな。

 

え?
なにがちゃうねん?

 

店員さんに聞くんはまだ早いわ。

 

でも全然見つからんやん。

 

なんか店員さんに聞くんはちゃうねん。

 

じゃあどうすんねん。

 

もうちょい探す。

 

ないやん!
見つからんやん!

 

いや、おれらが見つけられてへんだけで、どっかにあるかもしれへんやん。
この棚じゃないかもしれんし。

 

それやったら探すん難しいから店員さんに聞こうって。

 

それはちゃうねんって。 

 

だからなにがちゃうねんって!

 

なんかなあ、店員さんに聞くのはちゃうねんなあ。

 

いやもうおれが聞いてくる。
我慢できん。
すみませ~ん!

 

あっ!
勝手に聞きよるわ。

 

ハーイ。

 

この本ってどこにあるか分かります?

 

少々お待ちください。

・・・。

こちらの棚の・・・。

あっ、こちらですね。

 

ありがとうございます。
おい、あったぞ。
やっぱ棚の場所変わってたわ。

 

ほんまや。

 

てか最初から店員さんにスッと聞いたらいいやん。
こうやってすぐ見つかるやん。

 

いや、おまえは分かってないわ。

 

なにがやねん。

 

やっぱこう、なんかな、自分で探したいわけよ。
ていうか、おれなんかこの本屋みたいにネットで在庫検索が出来ひん本屋で、多分置いてないんやろうなあってときもなんか粘るもん。
もうほぼほぼ置いてないことは分かってんねんけど、なんか探してまうねん。
往生際悪く。

 

なんやねんそれ。
意味分からんわ。

 

なんやろな、あの感じ。
なんか探してまうねんなあ。

 

ネットで在庫検索出来んにしても、店員さんに聞いたらいいやん。

 

ちゃうやん。
そんなん店員さんに聞いたらすぐ分かってまうやん。
それはなんか味気ないやん。
それはもう最終の最終の最終手段やから。
店員さんに聞いたら「あっ!あった!」っていう見つけた喜びを感じられへんやん。

 

聞いた方が早いやん。

 

あかんわ。
現代っ子やわ。
なんでも効率的に行こうとしよんねん。
探すのに時間がかかったほうが見つけたときの喜びも大きいやん。

 

分からんわ~、その感覚。
まあええわ。
ほら、見つかったし買って来たら?

 

う~ん、どうしよ。

 

えっ、あんな探したのに買うか悩むん!?
なんでぇ?

 

いや本ってさ、本屋で手に取ってるときはめっちゃ読む気起きてるけど、いざ買って家に帰ったら興味なくなってるときあるやん?
今回もそのパターンの可能性が否めんから、ちょっと悩むわ。

 

いや、もっと衝動的に、刹那的に生きろよ!
んなもん悩むなよ!
買えよ!

 

いや~、ちょっと考えさせて。
プリーズギブミーシンキングタイム。

 

マジかよ。
なんやねんおまえ。

 

CDとかレンタルするときもさぁ、ツタヤ行く前は『あれとあれとあれ借りよ』とか考えるけどさぁ、いざツタヤ行ってそのCDを目の前にしたら、借りたかった気持ち消え失せてるときない?
『そうでもないなぁ』って気持ちが雲散霧消することない?

 

ないよ。
雲散霧消することなんてないよ。
『あったわ』って思って借りるだけやわ。

 

ちゃうねんな~。

 

「ちゃうねんな~」がなんか腹立つなぁ。
それもう禁止やわ。

 

 

あとがき

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途中下車してウンコしたらバイオリズムが変わりそうで心配

 

今日の朝、地獄やったわ。
死ぬかと思ったわ。

 

どうしたん?

 

おれ通学に電車で1時間ちょいかかるねんけどさ。

 

うん。

 

おれが普段乗ってる電車って基本快速やから、駅と駅の間10分ぐらい止まらんことが多いねん。
そんでさ、今日電車乗った瞬間にお腹が痛くなってさ。

 

うわっ。

 

もうヤバかった。
序盤も序盤やったから絶望感が凄かったわ。
『なんで乗った瞬間痛くなんねん。まだ1時間以上かかんのに』
っていうね。

 

それはキツイな。

 

やろ?
ホンマあの家出るまでは全然ウンコ出る気せんのに、家出た瞬間ウンコしたくなるのやめてほしいわ。
たま~にそういう日あるけど、めっちゃ腹立つわ。

 

たまにあるな。
家おるときにそうなってくれたらトイレ行けるのにっていう。

 

あるやろ?

 

でもそれどないしたん?
途中で降りてトイレ行ったん?

 

いや耐えきったよ。
1時間以上な。
もう死ぬかと思ったけど。

 

え、耐えたん?
途中で降りてトイレ行ったら良かったのに。

 

いやそれがな、途中で降りてトイレ行ったらバイオリズム変わるかもしれんやん?
それが怖くて耐えきったわ。

 

バイオリズム?

 

そう。
おれ基本的にはさ、家出る20分ぐらい前に毎朝ウンコ出るわけよ。
結構規則正しく。

 

ほう。

 

でもさ、今日は違うかったわけやん。

 

そうやな。

 

そこでな、仮に途中で降りてウンコしたとするやん?
そしたらな、今までは家出る20分前にウンコって身体が覚えてたのに、それが上書きされて途中で降りてウンコした時間が今後のベーシックになる可能性があるやん?
そしたらもうヤバイやん。

 

あるかそんなん?

 

万が一にもそうなったらもう終わりやん。
毎日電車乗った瞬間にウンコしたくなる身体になんねんで。
そう考えたらもう怖くて怖くて。

 

考えすぎやろ。
たまたま今日イレギュラーやっただけやろ。

 

そうやと思うねんけど、万が一、万が一が怖いねん。
だからもうフーフー言いながらウンコ我慢したわ。
もう手のひらに爪立てて痛みでウンコしたさ掻き消しながら来たわ。

 

半端ないやん。
漫画で恐怖で動けんかったり、気を失いそうになるときにするやつやん。

 

そうよ。
もうそんぐらいの出来事よ。

 

大変やったなー。

 

でもな、大学の駅に着いてからも地獄やってん。

 

え、なんで?
もうトイレ行くだけやん。

 

それがな、世の中にはウンコを我慢しながら電車に乗ってる人がごまんといるわけよ。
だから駅についてトイレに行こうと思ったら、全部埋まってんねん。

 

運悪っ!

 

もうさ、やっとこの苦しみから解放されるって気を緩めたわけよ。
そしたらまさかのトイレ埋まってるっていう展開やってさ、もうホンマやばかった。
『神様、あなたはまだわたしに試練をお与えになるのか・・・』ってなったわ。

 

ホンマによう耐えたな。

 

仕方なく大学のトイレまで我慢したけど泣きそうやったわ。
小っちゃい声で「うぅ」って言ってもうたもん。

 

もう降りてしたらいいのに。
なんでそんなになるまで耐えてん・・・。

 

 

あとがき

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