夏休みがほしいだけ

夏休みがほしいだけ

ただの雑談でございます。

それ、百人一首の中でもみんな覚えてるやつ

 

今度の百人一首大会めっちゃ楽しみやわ。

 

マジで?
あれ楽しみにしてる人おんの?

 

おれおれ。
何を隠そうこのおれよ。

 

百人一首そんなに面白いか?

 

とりあえず何かしらのイベントではあるから楽しいやん。

 

そんな覚えてんの?

 

まあまあやな。
まあまあ。

 

おれ全然やわ。

 

ちょっとさ、これから問題出してや。

 

おまえ、百人一首の本まで持ってきてるやん。

 

みんなもらったやん、一番最初に。

 

めっちゃやる気やな。

 

とりあえずなんか出してや。
上の句詠んで。

 

えーっと。
じゃあいくで。

 

うん。

 

ゆうされば、かどたの

 

ちょっと待って。
もうちょっと雰囲気出して詠んでよ。
あるやん、あの伸ばして詠む感じのやつ。

 

嫌やわ。
なんでそこまでせなあかんねん。

 

いいやん別に。
やってや。
雰囲気出んねん。

 

なんやねん雰囲気って。

 

いいから。
やってって。

 

えー、ゆうさればー

 

・・・。

 

かどたのいなば、おとずれてー

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

え、分からん?

 

分からんわー。

 

じゃあ言えよ。
なんの時間やねん。
別にここ電車の中やから札もないし、なんの待ち時間やってん。
ていうか、それはもうおれに伸ばさせようとしてたときから、分からんかったはずやん。
分からんのにおれに伸ばさせてるやん。

 

え、それ下の句なに?

 

あしのまろやに秋風ぞふく、や。

 

何それ?
そんなんホンマにある?

 

あるよ。

 

聞いたことないわ。
自分のオリジナルちゃうん?

 

じゃあおれスゴない?
何、あしのまろやって?
おれから絶対生まれて来ん言葉やねんけど、あしのまろやって。

 

めっちゃ才能あるやん。
気品あふれてるわ。
気品あふるる。

 

おれの作った歌ちゃうねん。

 

秋風ぞふく言うてるやん。
ぞ使ってるやん。
ぞ使いやん。

 

だからおれじゃないのよ。
ぞなんか使わんのよ。

 

その歌どういう意味なん?

 

えーっと、
「夕方になると、家の門の前にある田んぼの稲に音をたてさせて、芦葺きのこの山荘に秋風が吹き渡ってきた。」
やって。

 

めっちゃいいやん。
詩情あふれてるやん。
詩情あふるるやん。

 

これ知らんかった?

 

全く知らん。

 

え、ホンマに百人一首覚えてんの?

 

覚えてるよ。
たまたま知らんやつ来ただけやから。

 

じゃあ、ちょっと一回覚えてるやつ何個か言ってや。

 

いいで。
まずは、あしびきのー山鳥の尾のーしだり尾のー長々し夜をひとりかも寝むー。

 

まあそれはな。
結構みんな覚えてるやつやな。
結構っていうか、ほぼ全員覚えてるやつやわ。
他には?

 

春過ぎてー夏来にけらしー白妙のー衣干すちょう天のかぐ山ー。

 

それもメジャーなやつやから。
最初の方に出てくるし、ほすてふのてふが印象残るから覚えやすいねん。

 

まあまあ。

 

次は?

 

奥山にー紅葉踏みわけ鳴く鹿のー声きくときぞ秋はかなしきー。

 

ちょい待って。
めっちゃ覚えやすいやつばっかやん。

 

え、そうか?

 

その鹿のやつとか意味が分からん昔の言葉が全然出てこんから、スッと入ってくるやつやん。
知らん間に家におる蚊ぐらいスッと入ってくるやつやん。

 

その例えちょっと変やろ。
風呂上がりの飲みもんとかでいいやん。

 

なんか他ないん?
レアっぽいやつ。

 

えーじゃあ、嵐吹くー三室の山のーもみじ葉はー龍田の川の錦なりけりー。

 

それもメジャーやねん。

 

うそやん!
なんで?

 

なんかカッコいいからや。
嵐とか龍田とかなんかカッコいいから。
多分、男子めっちゃ覚えてるやつや。

 

マジかよ。
じゃあもう無理やん。
もうないで。

 

もうないん!?
もう!?

 

ないよ。
出し切ったよ。
完全燃焼やわ。

 

うそやろ?
その程度でよう楽しみにしてたな。

 

百人一首とか基本何言ってんのか分からんから無理やん。
意味分からへんのに覚えるとか無理じゃない?

 

いや、そうやけど。
クソ雑魚やんけ。