休憩いただきまーす。
おつかれー。
今日なんか忙しいな。
なあ。
別になんでもない日やのにな。
ホール大変やわ。
キッチンも大変やとは思うけど。
まあな。
なあ。
ん?
おれ思うねんけどさ、ホールでおれが一番働いてない?
えー。
いや、おれが一番仕事頑張ってると思うねんけど。
笹岡さんとか動き遅いしさ、ピンポン鳴ってもすぐ行かんやん。
まあ、そうか。
岸田さんとかさ、食べ終わったテーブル全然片付けようとせんしさ。
なんかおればっか働いてる気がすんねんけど。
まあな、まあな。
気持ちは分かる。
やろ?
でもな、結局みんなそう思いながら働いてんねん。
みんな自分が一番頑張ってると思いながら働いてんねん。
ウソやろ?
ホンマホンマ。
笹岡さんも岸田さんも多分、自分が一番働いてると思ってるで。
いやおかしいやろ。
絶対おれのほうが働いてるやろ。
そう思うかもしれんけど、それはもうしょうがないねんって。
結局、仕事しんどいと感じる限界は人それぞれやから。
自分の目には笹岡さんが全然動いてないように見えても、笹岡さんの中では一生懸命働いてるかもしれへんねん。
えー。
いや・・・、えー。
全員結局自分のことしか分からんから、自分が一番働いてるように思ってまうねんって。
・・・。
いや、それでもおれが一番働いてるけどな。
かたっ!
頭かたぁ。
ホテルの新品のボディタオルぐらい固いわ。
いや、確かに固すぎて全然泡立たへんけど。
これでもかいうぐらいボディソープつけても泡立たへんけど。
あれどうにかしてほしいよな。
一回洗濯かなんかしてちょっと柔らかくしといてほしいよな。
な。
「な」ちゃうねん。
固さの種類がちゃうねん。
今そんな話してないし、そこ広げんでいいし。
自分も全然意見曲げへんなー。
なんか納得できんわ。
おれ辞めたら絶対この店ヤバいことなると思うけどな。
それ言う人も結構おるけどな。
それもな、意外とどうにかなんねんって。
意外と自分が辞めてもどうにか店回っていくねんって。
いーや絶対終わる!
潰れる!
っていうか潰れてまえ!
怖いわ。
なにが自分をそこまでさせんねん。
おれらなんか言ってもたかがバイトやから、代わりなんかなんぼでもおんねんって。
悲しいけどな。
・・・。
いやっ、おれが辞めたら絶対に潰れる!
頭固いわぁ。
初めてピスタチオに出会って、食べ方分からんくて殻ごといってもうたときぐらい固いわ。
そのズレた固さの例えいらんから。
普通に腹立つから。
ピスタチオのやつは全然ピンとこんし。
え、ない?
食べ方スッと理解できたタイプ?
できたよ。
殻むいて食べたわ。
ていうかピスタチオの話はどうでもいいねん。
なんやねん。
でもな、これだけは言えるけど、おれは絶対自分よりは働いてるで。
これは絶対。
はあ?
いや、それはない。
それはぶっちゃけ、おれのほうが働いてる。
ていうかおれ、キッチンで一番仕事できるからな?
やろ?
やっぱりそう思いたいやろ?
この件に関しては例外的に事実やから。
実際おれが一番働いてるから。
こいつ今まで聖人ぶってたな。