こどもの日に何もしてもらってないから母の日も何もしない
今週のお題「母の日」
ちょっと花屋寄っていい?
え、どないしたん?
誰かにプレゼント?
彼女?
キザやな~。
いやいや今日母の日やん。
オカンによ。
え、母の日何かプレゼントしてんの?
するやろ。
もうええ年齢やし。
逆にせんの?
せんよ。
今までしたこともないん?
全然ない。
一回もないわ。
しろよ。
なんでせえへんねん。
だって、こどもの日になんもしてもらってへんもん*1。
いや、理由子どもか!
もう成人してるやろ。
いつまで子どものつもりやねん。
オカンにとっておれは一生子どもやから。
そして、おれも何があっても一生オカンの子どもやから。
良さげなセリフをこんな場面で使うなよ。
もうちょい感動する場面で使えよ。
なにちょっとカッコつけてんねん。
え~、自分花とかプレゼントしてんねや。
おまえもオカンに花プレゼントしろって。
絶対喜ぶで。
いや、オカンにとってはおれが元気に生きていることが幸せやから。
それオカンサイドが言うもんやねん。
あんま息子サイドが自覚もちながら生きていくもんじゃないから。
さっきから息子としての謎の自覚が強すぎるな。
でもおれのオカン、花とかすぐ枯らすで。
おれが高校とかの卒業式でもらった花も、最初は活けとったけどすぐ水あげんようになるもん。
そもそもなんの花渡したらいいか分からんし。
そこはもう定番のやつがあるから。
赤いカーネーション贈ったらいいねん。
スイートピーじゃなくて?
それ聖子ちゃんやから。
オカン世代ドンピシャやから下手したら喜ぶかもしれんけど。
それはなんかカーネーションに母の日に関係ある花言葉があるってことなん?
そうやねん。
おれもそれが気になって調べてん。
そしたらカーネーションって色ごとに花言葉が違うらしくて、赤色のカーネーションは「母への愛」やねんって*2。
そんなピンポイントに?
他の色は何なん?
それは関係ないから覚えてない。
もうどうでもいいから。
それはそれでなんか業務的やなあ。
いいねん。
渡すことが重要やから。
気持ちの問題やから。
え~、どうしよ。
カーネーション渡してもオカン絶対にすぐ枯らすしなあ。
もういっそサボテン贈るわ。
全然水あげんでもいいし。
これをおれやと思って大事に育ててもらうわ。
おまえめちゃくちゃ実家やん。
え、サボテンの花言葉は大丈夫なん?
地雷的な要素ないん?
地雷的な要素あることあんの?
調べるわ。
ええっと、サボテンの花言葉は・・・、「燃える心」とか「偉大」やって。
いいやん!オカンは偉大やん。
まあ自分がいいんやったらいいけど。
え~、でもこれなんて言って渡すん?
「母の日おめでとう」はちゃうやん。
それは日ごろの感謝を込めて渡したらいいやろ。
「いつもありがとう」とか。
めっちゃ恥ずかしいやん。
急にそれは恥ずかしいって。
それぐらい言えよ。
オカン喜ぶから。
こういうことをして大人になっていくねんって。
おれまだ子どもやし。
まだ言ってるやん。
頑張って渡すわ。
あとがき
*1:こどもの日の趣旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」といったものであり、本来、こどもの日も母親に感謝するべきなんですね。知らなかったです。
*2:赤いカーネーションの花言葉、もともとは「哀れな心」だったようで(母の日と、カーネーションと 余談 - 信じてくれないかもしれないが……それでも書く(かませ犬) - カクヨム)。色々ありますな。