夏休みがほしいだけ

夏休みがほしいだけ

ただの雑談でございます。

空が青い理由をロックマンで例えるのには無理がある

 

天気ええなあ。

 

なあ。
良すぎてしんどいわ。

 

空ってなんで青色なんやったっけ?

 

あれや。
太陽からの光が空気中の分子とかに散乱されて、その散乱光が広がるからや。

 

ほーん。
なんか分かったような、分からんような。
どっちか言ったら分からんに軍配が上がってるわ。

 

えー。
う〜ん。
あっ!
ほんなら、光をロックマンとしよ。

 

ロックマン
え、ロックマン

 

そう、ロックマンや。
ロックマンってHPがなくなったら、ヒュンヒュンヒュンヒュンって言いながら光の粒になって飛び散るやろ?

 

飛び散るなあ。
ロックマンは確かに飛び散る。

 

で、空気中の分子とかは、ロックマンが当たったらダメージを食らうトゲやとするやん?

 

うん。

 

そうすると、スタート地点の太陽から出発したロックマンは、ゴール地点のおれらの目に届く前に行手を阻むトゲにぶつかって死んでんねん。

 

死んでんの!?
ロックマン!?

 

そう。
そんでそんなロックマンがいっぱいおって、飛び散ったロックマンたちの粒子がおれらの目に届くことによって空が青く見えんねん。

 

マジかよ・・・。
ロックマン・・・。

 

聞こえてこん?
至る所からロックマンが死んだヒュンヒュンヒュンって音が?

 

やめて。
頭がおかしくなりそうや。

 

そんな感じで空が青くなってんねん。

 

じゃあ、あれは?
日中の空は青いけど、夕方は赤いのはなんでやったっけ?

 

それは光が色によって波長が異なるからやな。

 

うん、横着せんとロックマンで例えて。

 

え?

 

光がロックマンやとしたらどうなる?

 

あれや、あのー・・・。
ロックマンってボス倒したら色んな色のスタイルになれるようになるやん?

 

ああ、なるなる。
赤色になって火とか出せるようになるな。

 

やろ?
あんな感じで光にも赤とか青とか紫とか色んな色があるんよ。

 

はいはい。

 

で・・・。
・・・。

 

ん?
どうした?

 

いや、これロックマンで例えるの無理やな。

 

いや、行ける行ける!

 

いやこれ無理よ。

 

一回やってみよ!

 

ムズイわ。
めっちゃムズイ。

 

とりあえずやってみてよ。

 

う〜ん。
ロックマンが波やとするやん?

 

ロックマンが波?

 

そう。
で、さっきロックマンに色んな色があるみたいに、光にも色んな色があるって言ったやろ?

 

うん。
え、ロックマンが波?

 

で、そのロックマンの色ごとに波の長さが違うのよ。
青色は短くて、赤色は長いのよ。

 

え、ロックマンが波?
それはもう光やん。
ロックマンちゃうやん。

 

それが分かってんのやったら、ロックマンでやらせてくんなや。

 

夕方は日中と比較して日が傾いてきて太陽との距離が長くなるから、ぶつかる空気中の分子とかが多くなって、さらに青色の光に比べて赤色の光のほうが波長が大きいから空気中の分子とかに散乱されにくくて、そんで青色の光はおれらの目に届くまでにほとんど散乱しきってて届かんようになってるけど、散乱されにくい赤色の光は残ってて空が赤くなるんやろ?

 

ながぁ。
ほんでめっちゃ知ってるやん。
キモッ!
え、キモッ!
泳がすなや。

 

それをロックマンに例えて教えてって言ってんねん。

 

だから無理やって言ってんねん。

 

そこをやってみてって言ってんねん。
マジで。
一回やってみよ。

 

なんで?
なんでそんなにロックマンで例えることにこだわってんの?
分かってんねんからいいやん。

 

はい、ほんで?

 

えー・・・。
で、あれよ。
ロックマンは色ごとに体力が違うねん。
青は体力少ないけど、赤は体力多いみたいな。

 

えー、ロックマンそんなんちゃうけどなー。
別に色ごとに体力変わらんけどなー。

 

コイツうざいなー。
ええねん、とりあえずや。

 

まあ、しゃあない。
ほんで?

 

ほんでぇ、夕方は昼間に比べてステージが長いみたいなもんよ。

 

うーん、そうかあ?

 

もうそうやねん!
そういうこととして!
で、夕方はステージが長いから、昼間の比較的あっさりしたステージよりも乗り越えなあかんトゲの数も多くなってて、青色のロックマンではかなり序盤で死んでまうのよ。
ほんでおれらのおるゴールに近いところでは、ほとんど体力の多い赤色ロックマンだけになってて、その赤色ロックマンがステージの終盤、つまりはおれらに近いところでヒュンヒュン言うて飛び散るから空が赤く見えるわけよ。

 

うーん、なんかうまいこと例えれてない気がするわ*1

 

だから無理って言ってるやん。
そもそもなんでロックマン出てきたん?これ。

 

それは自分からやで。

 

ウソ!?
え、おれから?

 

一番最初に光をロックマンとしたのは自分やから。

 

ウソやん。

 

*1:詳しくは下記のサイトを参照してください。

www.ccs-inc.co.jp
「日中晴天が青い理由と夕焼け・朝焼けが赤い理由」という章に分かりやすい説明があります。

なぜ夕日は赤く、空は青いのですか?(理科年表オフィシャルサイト)

こちらも分かりやすいです。次のページに移ると数式を用いた解説を見ることができます。

なぜ青い光は散りやすく、赤い光は散りにくいのか -空はなぜ青いのかの説明に関連して-

光が空気中の分子によって散乱される理由を光の振動数によって説明しています。

今日は字を書く調子が悪い

 

実はな、ここにも作用反作用の力がはたらいてんねん。

 

あっ!
そうかー。

 

そうそう。
そうなったら式もこうなってー。

 

なるほど。

 

で、そうなるとー。
・・・。

 

ん?
先生?

 

ちょっと待って、奥村くん。

 

どうかしました?
急に止まって。

 

先生、今日字書く調子悪いわ。
ホンマはこんなに汚くないねん。

 

はあ。

 

うわっ!
ちゃうねん!
ホンマはもっと字綺麗やねん!
たまたま今日調子悪いねん!

 

まあ、大丈夫ですよ。
そんなに汚いとも思ってないですし。

 

うわあー、テンション下がるわー。
ちゃうねんなー。
こんなもんじゃないねんけどなあー。
もっとこう・・・、なんて言うんかなー。
どっしりした字やねんけどなあー、普段は。
今日は字が散漫やわ。
字が散漫。

 

・・・。

 

えっ、奥村くんから見てどう?今日の先生の字。
週一で先生の授業受けてるけど今日の先生の字どんな感じ?

 

いや、いつもと一緒ですけどね。

 

そんな気ぃ遣わんでいいねんで?
先生にもいつもと違って字が綺麗じゃない日くらいあるねんからな?

 

綺麗とは言ってないんですけどね・・・。

 

先生と言えどもな。

 

・・・。

 

なんやろな?
こう、ペン先がついてこん感じがするというか。
手とペンがしっくりこんというか。
グッてなってないんよなー。

 

まあ・・・。

 

やっぱそうよなー。
綺麗とは言え、先生にしては汚いよなー。

 

なんも言ってないですけどね。

 

この作用反作用の作の横線がさ、いっつもやったらもっと全部きれいに平行やねんけどなー。
今日はなんかガタガタやもんなー。

 

正直いっつもガタガタですけどね。
そんな先生の字が綺麗な印象抱いてないですけどね。

 

先生のなにが分かるんやっ!

 

急に大きい声・・・。

 

そもそも先生の作用反作用の作の字もそんなに見たことないくせしてっ!
奥村くんにわたしの作用反作用の作の字のなにが分かるねんっ!

 

先生、あんまり大きい声出さないでください。
他の個別教室がざわついてますって。

 

先生が自分で自分の字の調子が悪いって言ってんねん!
それを君は・・・。
先生の言うことが聞けんのかっ!

 

あっ、これはダメですよ。
完全にパワハラですよ。
あと、そういうセリフって部活の顧問とかから言われるならまだしも、塾の先生から言われるとは思ってなかったです。

 

先生悲しいです・・・。

 

あ、それもです。
それも。
それ、なんかあった日のクラスのショートホームルームとかで聞くやつです。
塾の個別教室じゃあ聞かんはずのやつです。

 

先生の下の名前の由来知ってる人ー?
ちょっと手ぇ挙げてみてー?

 

それは・・・知らんやつですね・・・。
いつのやつ?
え、これまだ知らんだけでいつかどっかで来んの?

 

友達に気づいてほしい変化

 

おいおい、ちょっと待ってくれよ。
もう1日終わるやん。

 

それがどうしたん?

 

え、ウソやん。
マジで気づいてない?

 

え、なにが?

 

マジかよー。
ホンマに気づいてないやん。

 

なにがよ。
なんかあんの?

 

おれ変わったやん、今日。

 

え、ウソ?
週明けてどっか変わった?
どこが?

 

ホンマに気づいてないん?

 

えー・・・。
えー・・・。
ムズいわー。
どこやろ・・・。

 

ホンマに?
ウソやん。

 

え、右のちくびから生えてる一本だけ長いちく毛切った?

 

なんでやねん。
なんでそれや思うねん。

 

ちゃう?
え、当たった?
当たった?これ?

 

なんでやねん。
ドキドキすんなや。
なんでかすかに手応え感じてんねん。
ていうか、なんでおれの右ちくびから長い毛が一本生えてんの知ってんねん。

 

それはまあ有名やん。

 

え、有名なん?

 

有名よ。
みんな知ってるよ、自分の右のちくびに一本だけ生えてる長いちく毛の存在を。

 

え、誰から聞いたん?

 

誰からとかでもないわ。
なんか自然と耳に入ってきた。
その、来週全校集会あるらしいでぐらいの感じで。

 

めっちゃ自然やん。

 

そろそろかーぐらいの感じで。

 

おまえも自然に受け入れんなよ。
おれの右ちく毛一本だけ長いのなんかノイズだらけの情報やろ。
引っかかれよ。

 

もうスーッと受け入れれたわ。
あっ、そうなんかーって。

 

えー、恐いわ。
流出元どこ?
誰なん?

 

それは全然知らんわ。

 

待って。
じゃあみんなおれのことを右ちく毛一本だけめっちゃ長いやつってずっと思ってたわけ?
おれの知らんとこで。

 

いや、でもみんな自然に受け入れてるから、そんなことも別に意識してないと思うわ。
その、日常というか。
自分の右ちく毛一本だけ長いことはもはや日常というか。

 

日常なん?
おれの右ちく毛一本だけ長いのは日常なん?

 

自分にお姉ちゃんがおるみたいな感じよ。
わざわざ意識せんみたいな。
こういう質問されたときにふと頭に浮かぶぐらいの感じ。

 

おれの姉ちゃん、ちく毛と同じってこと?

 

ある意味な、ある意味。
ある意味で自分のお姉ちゃんはちく毛やわ。
だから自分はある意味でちく毛の弟ってことやわ。

 

なんでやねん。
なんでそんなことになんねん。

 

てかマジでどこが変わったか分からんわ。
なに?

 

え、ホンマに気づいてないやん。

 

マジで分からん。
何なん?

 

LINEのアイコン変わったやん。
昨日みんなで遊びに行ったときのやつに変えたんやん。

 

見た目ちゃうんかい!
知らんわ!

 

あんな楽しかったのに・・・。
おれだけやったんかよ・・・。

 

それはムズいわ。
今日、別に自分とLINEしてないし。

 

ちく毛とか・・・。
あんまりやわ・・・。
あんなに楽しかったのに・・・。

 

それはごめん。
なんか急に申し訳なく思えてきたわ。

 

ふざけんのも大概にしてほしいわ・・・。

 

めっちゃ言うやん。

 

歌い上げられるとやり過ぎやろって思っちゃう

 

安達から聞いた?

 

何を?

 

あいつこの前の模試の自己採点したら数学IIB100点やったらしいで。

 

え、あの?
あのIIBが?

 

あのIIBが。

 

ホンマか?

 

信じられへんやろ?
これのせいで安達界隈ざわついてんねん。

 

あ、それ?
最近なんか安達界隈ざわついてんなあって思ってたけどそれ?

 

これよ、これ。
安達界隈のざわつきの原因はこれよ。

 

まあでも、そりゃあざわつくわな。
現にいま、おれもそれ聞いてざわついてるし。

 

やろ?
信じられへんやろ?
あの安達がやで?

 

マジで信じられへん。

 

そんなのウソだと思いませええんかあああ。

 

なに急に?

 

いやボーイミーツガールやん。
そっちのターンやん。
続いてよ。
ロマンスの神様やん*1

 

急にやめて。
ざわつくわ。

 

分かるやん。

 

おれめっちゃ声張って歌う人あんま好きちゃうねん。
やり過ぎやろって思ってまうねん。

 

なんやねんそれ。

 

スピッツぐらいがちょうどいいねん。
MISIAとかも苦手やねん。

 

ええやんけMISIA
Everything名曲やんけ。

 

サビ前まではいいねんけどなー。
「すれぇちがう」のとこはいいねんけど、「夢みぃるほぉうんどつよおぉくぅぅ」のとこで『やりすぎ、やりすぎ。』ってなんねんなー。
歌い過ぎ歌い過ぎってなんねん。

 

なんやねんそれ。
全然分からへんわ。

 

なんか怖いねん。
あっこまで歌い上げられると。

 

とはいえボーイミーツガールの部分はささやく感じやん*2
だからいいやん。
ほら、もう一回行くで。
そんなのウソだと思いませええんかあああ。

 

・・・。

 

続いてよ。

 

いや続いたら絶対次は幸せの予感感じ出すやん。

 

そりゃあ感じるよ。
だってボーイミーツガールは幸せの予感の枕詞やからな。

 

いややねん、幸せの予感感じられるの。
そうなったら次は「しあぁわせのよぉかん」って歌い上げるやん。

 

歌い上げるよ。
そのあとも「きっと誰かを感じてるぅぅぅ」まで行くよ。

 

ちょっと。
今歌い上げるのは違うやん。
おれボーイミーツガール言ってへんやん。

 

流れやん。

 

ちょっとホンマに歌い上げるのやめて。
たとえ歌がそんなに上手くなくて声も出てない自分であろうと、歌い上げられたら嫌やねん。

 

なんてこと言うねん。

 

歌い上げ切れぬ者の歌い上げであれども不快やねん。

 

めっちゃ言うやん。
え、じゃあいま不快なん?

 

めっちゃ不快。
不愉快。

 

でもやめへんでー。
ロマンスの神様が降臨するまでやるでー。

 

いや、それやったらおれフォーリンラブも歌わなあかんやん。

 

そうやでー。

 

もうやめて・・・。

 

はよボーイをガールにミーツさせてフォーリンラブさせなずっとやるからな。
いくで。

 

許して・・・。

 

そんなのウソだと思いませええんかあああ。

 

ボーイミーツガール♪

 

それTRFのやつやん*3

 

こっちやったら歌い上げられへんから。
「そぉれぞぉれのっ」ってそんな歌い上げる感じじゃないから。

 

どんだけ歌い上げられたくないねん。

 

*1:


広瀬香美 / ロマンスの神様

「目立つにはどうしたらいいの」から「そんなの嘘だと思いませんか?」までのBメロの部分のメロディライン、めちゃくちゃ好きです。この部分だけひたすらリピートしたら謎に元気が湧いてきます。

*2:いま思えば歌詞の内容的にガールミーツボーイじゃない?細かい?

*3:


TRF / BOY MEETS GIRL

ボディブローの痛みはボディブローされし者にしか分からない

 

で、前からスカイフィッシュぐらいのスピードで虫みたいなんが飛んできてぇ。
それにビビったタクちんが避けようとして急にしゃがんでさあ。
そしたら、タクちんのリュックがよしぴーの股間に当たってん。

 

そんなんなる?
しゃがんだだけで?

 

それがちょうど当たってん。
で、そのあとよしぴーがずっとお腹痛くなっててさ。
ボディブローみたいにジワジワ効いてるって言ってたわ。

 

それはウソやわ。

 

いやいや、ホンマに股間には当たってんって。
おれも一緒におって見てたし。

 

そこじゃなくて。

 

え?

 

そのボディブローのとこ。

 

ボディブロー?

 

よしぴーは多分ボディブロー喰らったことないわ。
なぜならおれはホンマにボディブローを喰らったことがあって、普通に即効くから、ボディブローは。
即効性の痛みやから。
だからよしぴーのボディブローのようにジワジワ効いたとかいう発言はウソやと断言できる。

 

へぇー、そうなんや。

 

せやねん

 

え、なんでボディブロー喰らうはめになったん?
普通に生きててボディブロー喰らうことある?

 

あってん、それが。

 

そんなことある?

 

そんなことあってん。

 

詳しく聞かせてもらっても?

 

いいで。
あれはそう、おれが中学生の時の話・・・。

 

・・・。

 

おれとよしぴーは中学一緒やったやん?

 

ああ、そうやったな。

 

でな、よしぴーは今でこそコンタクトやけど昔はメガネかけててん。

 

あ、そうなんや。
なんか意外やな。

 

やろ?
で、中学のときからおれとよしぴーは仲良くて一緒のグループにおってんけど、ある日事件が起こってん。

 

ゴクリ・・・。

 

ゴクリって口で言うやん。

 

なんかめっちゃ勿体ぶるから、緊張感出したほうがいいんかなあと思って。

 

演出に感謝やわ。

 

続けて。

 

技術の授業の時間にな、おれとよしぴーとあと女子2人が同じ机でラジオを作っててん。

 

懐かしいなぁ。
あったな、そんなん。

 

で、結構その4人で会話も弾みつつ楽しい雰囲気でやってたわけよ。
そしたら、おれはなんかテンションが上がってきて。
女子おるし、雰囲気いいし。

 

まあな。
それは上がるな。
気分上々やな。

 

やろ?
で、なんか変なエンジンかかってきて、女子の前でよしぴーがメガネかけてるのをいじったわけよ。
よしぴーがはんだ付けるのミスったら
「あれ、そのメガネ度合ってる?」
みたいなね。

 

まさか・・・。

 

で、最終的にイジリが極限まで行って
「メーガーネっ、メーガーネっ。」
ってメガネコールをしたわけよ。

 

ゴクリ・・・。

 

そしたらもう、女子の前でイジられた思春期真っ只中のよしぴーがブチ切れて。
それでもうボディブローよ。

 

よしぴーやった!
よしぴーやった!
まさかとは思っとったけど、ボディブローしたのよしぴーやった!

 

そうよ。
もうエグかったわ。
完全に入って息できんようになったもん。

 

うわあ・・・。

 

もう、その、プロみたいに半身になって殴ってきてたからな、よしぴー。
いま思い出したらちょっと面白いけど。

 

よしぴー怒り溜めて一気に吐き出すタイプやったんや。

 

そうやねん。
ボディブロー喰らうまでよしぴーがイラついてることに全く気づかんかったわ。

 

うわあ・・・。

 

ほんで女子もドン引きよ。
そのあとはもうすごい雰囲気で。
あんなに楽しかったのに・・・。
あんなに・・・。

 

まあ、そりゃあそうなるわな。
まあ確かに実際のボディブローは即効で痛いやろうな。

 

そうよ。
鍛えてるプロやからこそ何発も耐えられんねん。
もうな、実際はな、大きめのブルドッグに突進されたぐらい痛いから。

 

いや、自分も絶対に体験したことないので例えてるやん。
分からん感覚をより分からん感覚で例えてくるなよ。

 

ほんなら、おのれのスカイフィッシュが一番訳分からへんけどな!
ホンマにおるんかも分からんやつやからな!

 

おまえも急にキレるタイプかい。

 

まあとりあえずアイツはボディブローする側の気持ちしか分からんやつってことよ。

 

今回はよしぴーの裏側に迫った回やったわ。
こえー。

 

天国か地獄やったら流石に天国に行きたい

 

地獄、地獄、はい地獄ぅ。
はい、つぎー。
えー、地獄、地獄、はい地獄、地獄。
今日地獄行き多いなあ。
はい、つぎー。

 

よろしくお願いします。

 

はい。
おっ、はい天国ー。

 

えっ?

 

ん?
なに?

 

ぼく天国ですか?

 

うん。
おめでとう。
あなたは天国行きです。

 

あの、すみません。
ぼく生きてるときに地獄行きを約束したんですよ。

 

え?

 

あのー、友達と期末テストの点数競ってて、負けた方は地獄行きなって賭けてたんですよ。
だからちょっと天国行きだと困ると言うか・・・。

 

なるほど。

 

そういうことなんです。

 

はいっ、天国ー。

 

えっ、話聞いてました?

 

聞いてた聞いてた。
聞いた上でより天国行きが固くなったわ。
そんな友達とのしょうもない約束もちゃんと守ろうとする子はそりゃあ天国です。
はいっ、天国ー。

 

いやいやいや。
ちょっと地獄行きに変えれません?
約束しちゃったんで。

 

いや、友達もそんな本気にしてへんやろ。

 

ちゃんとぼくの履歴書読んでくれました?

 

読んだ上で天国よ。
それにだいたい第一印象で分かるから。
「よろしくお願いします。」
ってちゃんと挨拶した時点で履歴書読む前に天国行きっぽいなぁって感じやから。
閻魔、この仕事長いから分かんねん、一目見た感じで。

 

えー。
えっ、ホンマにちゃんと読みました?

 

読んだ読んだ。
ホンマに読んだって。
部屋に入ってきた羽虫とかも殺さんと逃す方向で考えるぐらい良い子やん、君は。
もうそういう細かいことも書かれてんねん。

 

でもぼく信号無視とかしたことありますよ。

 

それは人間の勝手に作ったルールやん。
あんま関係ないわ、それは。
それよりもこう、もっと生物全体に対する態度と言うか、命に対して慈しみがあるかどうかが重要と言うか。

 

でも信号無視ですよ?
下手したら事故とかに繋がりますよ?

 

まあでも、君の場合は夜とかのほとんど車走ってないときにちゃんと確認した上での信号無視やから。
分かんねん、そういう細かいことも。
ちゃんと書かれてんねん。
筒抜けよ?
良いことも悪いことも。

 

じゃあぼくの前のおじいちゃんはなんで地獄行きなんですか?
あんなに優しそうな顔してたのに。

 

あのおじいちゃん結構悪いことしてたから。

 

えっ?
そうなんですか?

 

そうそう。
そりゃあ、見た目は優しそうやったで?
でも閻魔は
『んっ?コイツ匂うな・・・』
って一目見て思ったわ。
閻魔の直感働いて。
ほんで履歴書読んだら、まあ地獄行きやなってぐらい悪いやつやったわ。

 

そうなんですか・・・。

 

優しそうな顔してても悪いやつなんかいっぱいおるから。
その逆もまた然りやけど。

 

・・・。

 

だから閻魔の死人を見る目は伊達じゃないのよ。
伊達に長くやってないのよ。
伊達に死人は見てねえぜ!なのよ。

 

でも、その、これでぼくが天国に行ったら友達との約束を破ることになるじゃないですか。
それはその、友達という生物に対して誠実じゃないじゃないですか。
だからぼくを天国行きにしたらぼくは嘘をつくことになって、嘘つきは地獄行きがふさわしい人間ってことになりません?

 

やめて、そんな難しいこと言うの。
そのパラドックスみたいなやつ。

 

これは地獄行きじゃないですか?

 

でもこれで地獄行きにしたら、別に約束を破ってなくて嘘をついてないことになるで?
そしたら良い人間ってことになって、天国が妥当やんってなるやん。

 

確かに・・・。

 

でな、そもそも天国か地獄かを決めるのは生前の行いからやから。
もう死んでるから、君は。
ここで約束破っても関係ないねん。

 

えー・・・。
えー・・・。

 

はいっ、そういうことで、天国行きぃー。

 

えっ、マジですか?
えー。

 

いや逆にこんなに粘る?
天国やで?
そこまで正直に生きようとする?
いや死んでんねんけどな。

 

 

ハッ!
夢か・・・。
そりゃあ流石に天国がいいわ・・・。

 

This is the only way of 感動したことの証明

 

めっちゃよかったわー。
感動したー。

 

そんなに?

 

うん。
めっちゃ目頭熱くなったわ。

 

めっちゃ感動してるやん。
そこまでやったか?

 

いや、マジマジ。
まだ熱いから。
ちょっとおれの目頭触ってみて。

 

え?


ガシッ

 

うっ。
うわっ、ホンマや・・・。
ほんのりぬるい・・・。

 

やろ?

 

うわあ・・・。
気持ちわるぅ・・・。

 

なんでそんなこと言うねん!

 

いや、ツッコんでくるなよ。
どういうつもりやねん。

 

え?

 

普通触らせる?自分の目頭。
逆に自分は嫌じゃないん?

 

自分の目頭ひとに触らせるの?

 

そうよ。
こんなんに確認いらんやろ。
聞き返すなよ。

 

別にそんな嫌じゃないけどなあ。

 

マジかよ・・・。
あんまり、その、自分の粘膜的なとこ他人に触らせるの嫌やろ・・・。
普通になんか気持ち悪いやろ・・・。

 

粘膜的なとこなあ。

 

おれの手も汚いかもしれんやん。
その、どっちかと言ったらそっちサイドの方が嫌なやつやろ、これは。

 

そう言われれば考えたことなかったなあ。

 

いや、おれもないけどな。
他人の粘膜的なとこ無理やり触らさせられたん初めてやったから。
この機会に初めて浮上してきた問題やし、これ以降は考えることのない問題やとも思うけど。

 

でも確かに結構みんな嫌がるよなあ、これ。

 

これまでにも自分の目頭触らせたことあるやん!?
しかも複数人!?

 

ああ、そうよ。
え、自分が初めてやと思った?

 

なんでちょっと
『残念やったな。』
みたいな雰囲気出して来てんねん。
全然悔しくないわ。

 

まあまあまあ。

 

やめろ、その感じ。
正直普通に気持ち悪かったから。
涙のあとで湿ってるし、なんかぬるいしで。

 

酷くない?
それは言い過ぎじゃない?

 

普通に今思い返しても意味分からんし、不快やわ。
なんで目頭熱いかどうか有無を言わさず確認させられなあかんねん。
で、熱くはなくぬるいし。

 

それは自分が
「そこまで感動した?」
って疑うからやん。

 

言うてもそんなことすんなよ。
『こいつ、おれが感動したこと信じてへんな。』
から
『よしっ、目頭熱くなってること確認させよ。』
ってどういう回路通ったらなんねん。
怖いっ。

 

そっちのほうが早いやん。
どうせなんぼ言っても信じんひんやろうし。

 

で、ぬるいんかいっ!

 

もうさっきからどっちか言ったらぬるいことにキレだしてるやん。
これは今まででも初めてのパターン。

 

熱かったらまだいいわ。
まだいい。
熱いまで行ったらもう気持ち悪くない気がする。
なんかめっちゃ感動してんな!って思えるから。
でもちょっとぬるいぐらいは気持ち悪い。
ちょうど気持ち悪い。

 

感動したてはもっと熱かったら。
熱々やったから。
今度はすぐ触らせるわ。

 

もう二度とやめて、こんなこと。
気持ちの悪い。

 

ホットなうちにお届け。